風水と家相の違いを知っていますか?

風水と家相の違いをご存知でしょうか?

ひと昔前に比べて風水という言葉を目にしたり、耳にしたり、あるいは実際に体験したりする機会が増えてきているかもしれません。その中で家相=風水だと認識されている方もいらっしゃいます。

風水と家相は似ているような印象を受けますが、厳密にいうと「風水と家相は違う学問」だと捉えたほうがいいかもしれません。

そもそも風水や家相とはどのような学問なのでしょうか。

家相は日本で独自に発達した学問です。日本の生活スタイル、文化に中国の風水を取り入れたものです。方位を重視し自然環境を考慮せずに吉と凶を判断します。

風水は中国で発達した学問です。風、水、樹木、氣候、大地、地形など自然環境を考慮し、そこからでる自然エネルギー「氣」の流れを私たちの生活空間の中に取り入れ、吉と凶の運氣を調整する環境心理学になります。

このような風水と家相の違いがあります。

簡単なチェックポイントで風水と家相の違いについてみると「方位の吉凶」「方位の分割方法」「各部屋の判断」の3つがあります。

方位の吉凶
家相は固定された方位で吉凶をみます。吉方位、凶方位が固定され、誰が住んでも吉方位、凶方位が同じで住む人を選びません。家相では特に北東と南西が凶方位とされて、それぞれ「鬼門」「裏鬼門」と呼ばれています。

風水は流動的な方位で吉凶をみます。住む人と住む家によって方位は変わります。住む人の生年月日に建物の構造、向き、地形なども考慮し吉方位、凶方位を判断します。そのため、同じ家でも住む人が違えば吉方位、凶方位が変わり、家と人の相性を判断するため住む人を選びます。

先ほどの鬼門と裏鬼門は凶方位と家相では考えていますが風水では考えません。それぞれの家が持つ吉方位、凶方位は異なると考え流動的です。

方位の分割方法
家相は東、西、南、北を30度、東南、南西、北西、北東を60度と不均衡に分けています。

風水はすべての方位をそれぞれ45度の方位、8つに均等に分けています。さらにそれぞれを15度に分けて、24方位にして細かく方位を考えることもします。

各部屋の判断
家相は固定の方位に固定的な条件で判断されるので平面的な間取りで調整するようになります。特に鬼門、裏鬼門に玄関や水回りなどがこの方位にならないように注意することが重要だと考えています。

風水は住む人の生年月日と建物の建った年などから吉方位、凶方位をみつけて、それに合わせて間取りを配置することができます。そのため玄関の位置、キッチンの位置、ベッドの向き、机の向きなど細かく配置できるのが風水です。

このように風水と家相の違いがあります。

どちらが良い悪いというのはありません。しかし、毎年干支が変わるように、季節が変わり衣替えするように、私たちは自然の影響を受けて生活しているので固定的なことでなく、流動的に活用できた方が良い影響を受けることができます。

また人間関係に相性があるように、家と人の相性もあります。その相性が合う家を的確に判断できる風水の方が私たちは大きな恩恵を受けることができるでしょうね。

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